定期点検は大丈夫?電動アシスト自転車のメンテナンスや日頃のお手入れ

突然ですが、電動アシスト自転車の場合のメンテナンスや定期点検はどうされてますか?
一般的な自転車と比べて、どの程度のものか疑問に思いますよね。
とくに電動アシスト自転車を購入されて間もない方は、バッテリーの寿命以外にモーター機器などのメンテナンスに関して気にされている方もいるでしょう。
そこで、今回この記事で、電動アシスト自転車をすでにお持ちの方はもちろん、初心者の方へ電動アシスト自転車メンテナンス方法などを以下のポイントで紹介していきます。
- 電動アシスト自転車のメンテナンスについて
- 空気圧など最低限の重要メンテナスポイント!
- 電動アシスト自転車の修理費用はどれくらい?
それでは、電動アシスト自転車のメンテナンスについて解説していきます!
電動アシスト自転車のメンテナンスは大変?
「電動アシスト自転車って、普通の自転車と比べて修理や点検などのメンテナンスが面倒なのでは?」というイメージを想像されている方もいらっしゃいます。
結論から言うと、それほど面倒ではないです。
もちろん電動アシスト自転車だからといって、国から義務づけられている2年毎の車両点検のようなものは存在しません。
電動アシスト自転車のメンテナンスは、車種によって異なる部分もありますが、基本的には従来の自転車と同じか、むしろ手間がかからなかったりします。
例えば、ブリヂストンの「アルベルト」や「カジュナ」などであれば、チェーンパーツがカーボン繊維のベルト仕様になっているので、雨に濡れた後でも注油などの作業が必要ないチェーンメンテナンスフリーの電動アシスト自転車だってあります。
このように年々進化している電動アシスト自転車ですが、最低限やっておきたい定期的な点検やメンテナンスとして必要なのは以下の3点です。
- ブレーキシュー(ブレーキゴム)の点検や交換
- ブレーキシューワイヤーのチェックや交換
- パンクの原因に!タイヤの空気圧は要チェック
電動アシスト自転車でもタイヤの空気圧とブレーキは要チェック
電動アシスト自転車と聞くと、走行モードを表示するディスプレイややドライブユニットなどの電子部品が原因で修理になる場合が多いと思われがちです。
ですが、実は自転車本体が原因で修理に繋がるケースがほとんどなんです。
私のお取引先の自転車屋さんも、電動アシスト自転車の場合もタイヤのパンクやワイヤー系の修理に来られるお客さんがほとんどだそうです。
安全走行のためにブレーキ強度は要確認
電動アシスト自転車・自転車共通して言える事ですが、ブレーキパーツはメンテナンスの中でも重要な項目の一つです。
ある日突然、走行中にブレーキが制御できなくなったら、とても危険ですよね?
坂道や交通量の多い場所では、尚更重大な事故に発展してしまう場合もあります。
そのブレーキにおいて特に気をつけたいのが、「ブレーキシュー」と「ブレーキワイヤー」の2点です。
ブレーキシュー(ブレーキゴム)
まずブレーキシューとは、車で言うとブレーキパッドの部分です。
フロントのブレーキレバーを握ることにより、ブレーキシュー(ゴム)がタイヤのリム(金属面)に触れてブレーキがかかります。
このブレーキシューの素材はゴムなので、当然ながら摩擦により擦り減っていくので、異常なブレーキ音やタイヤリムの状態によっては交換しなければなりません。
ワイヤーブレーキ
次にブレーキワイヤーですが、これはブレーキシューとブレーキレバーを繋ぐ重要なパーツです。
これが切れてしまうと、レバーを握ってもブレーキが作動しなくなり大変危険です。
このブレーキワイヤーの交換目安は2年に1回とされています。
普段乗っていてブレーキに異変を感じたり、利用年数が長い場合は、安全のため自転車屋さんなどで点検・修理してもらうことをお勧めします。
こちらも要チェック!電動アシスト自転車のタイヤ空気圧管理
自転車の日頃のお手入れとして、タイヤの空気入れも重要なポイントです。
「自転車のタイヤの空気くらい減った頃に入れても問題ないでしょ?」とお思いの方いるかもしれませんが、実は、タイヤのパンク修理となる原因はこの空気圧の管理に問題があるのです。
当然、走行中の路面状況やガラス破片・画鋲・釘などの異物が原因でタイヤチューブに穴が開いてしまうこともあります。
それに加えて、空気圧が低い状態で走行することにより、タイヤのリム部分(ホイール)に擦れて傷をつけてしまい、結果的にパンクしてしまうケースも多いんです。
電動アシスト自転車の場合は重量もあるので、長距離走行するなら尚更のこと、空気が少ないままのタイヤでは負荷がかかります。
タイヤの空気圧不足は、安定な走行の妨げやバッテリーの節約だけではなく、劣化やパンク防止にも繋がるので、電動アシスト自転車のメンテナンスとしては欠かせません。
なお、そんなタイヤへの空気入れが面倒!という方に、おすすめの「ノーパンクタイヤ」の自転車について下記の記事にまとめていますので、是非ご参考にしてください。
結果どれくらいの頻度で空気を入れれば良い?
軽快車やスポーツタイプなどの車種、または普段の走行距離にもよりますが、最低限3週間〜1ヶ月に1回は空気を入れておくのがおすすめです。
また、ご存知の方も多いと思いますが、多くの自転車屋さんなどでは空気入れを設置してくれています。
店員さんにお願いすれば無料で空気圧を調整してくれます。
適正な空気圧が分からないという方は、一度自転車販売店にてチェックしてもらうのもありです。
それぞれの車種やタイプに合った、空気圧調整の仕方を教えてくれます。
店頭で自分で空気を入れる場合であっても、店員さんに一声かけてからにしましょう(笑)
なお、シティーサイクルからスポーツバイクなど合った、電動自動タイプなどの便利な自転車空気入れを下記の記事にまとめていますので、是非ご覧ください。
【補足情報】同時にタイヤホイールの状態もチェックしておこう
その他に電動アシスト自転車のメンテナンスや点検として気にしておきたいのが、タイヤのスポークやチェーンの状態です。
スポークとは、タイヤホイールについている細い針金のことを言います。
あまり気にされていない方も多いかもしれませんが、このスポーク部分も重要で、タイヤに何かしらの大きな負荷がかかり続けることにより、折れ曲がったり外れたりすることがあります。
1本でも外れてしまうと負荷が大きくなり、2本、3本と続けてスポークが外れ、ホイールごと交換しなければならない場合もあります。
スポークが外れた状態での走行も非常に危険なので、そのような時はすぐに自転車販売店などで修理、または交換してもらうことがおすすめです。
【ご注意】電動アシスト自転車の過度な洗車はやめておきましょう
愛車のみならず、メンテナンス時に自分の自転車も小綺麗にしておきたいところですが、電動アシスト自転車に関しては、高圧洗浄機などでの過度な洗車はやめておきましょう。
電動アシスト自転車は、雨天でも走行可能なようにバッテリー部に防水機能がついていますが、水没はもちろん、圧力をかけて洗浄することで故障の原因につながる可能性もあります。
電動アシスト自転車の洗車や汚れを落としたい場合には、専用のお掃除クロスか、水切りをした雑巾等で汚れた箇所を拭き取る程度にしておくのがベストです。
こちらもご参考に!電動アシスト自転車の修理費用は概ねどれくらい?
電動アシスト自転車のメンテナンスや定期点検と言えど、やはり時間がなかったり、何かしらの負荷が原因でパーツの修理や交換をしなければならない時がありますよね。
購入当初は丁寧に取り扱っている商品も、月日の経過とともに雑になってきてしまうなんてよくある話です。
自転車専門の通販サイトや販売店でオプションサービスに加入していればパンク修理など無料で引き受けてくれることもあるとはいえ、作業量の多いものやパーツ交換となれば、それは対象外となってしまいます。
そこでここからは、一般的な自転車を含めて電動アシスト自転車の修理やパーツ交換にかかる料金はだいたいどれくらいなのか、項目ごとに紹介していきます。
もちろん、これらの自転車修理・パーツ交換費用はあくまで目安なので、ご参考程度にしていただけますと幸いです。
メンテナンスよりも維持管理?バッテリー交換費用目安
冒頭でも述べたように電動アシスト自転車のドライブユニットやバッテリーなどのメンテナンスは基本的に必要とされていません。
とくにバッテリーの場合は定期点検というよりも、寿命を保つためいかに節約して無駄なく利用するかの方が重要になってきます。
しかしながら、高性能なリチウムイオンバッテリーといえど使えばもちろん寿命はきてしまいます。
では、バッテリーのみの交換となると費用はどれくらいになるのかというと、そのバッテリー容量(Ah)によって価格が変わってきます。
一般的に容量が大きくなるほど、価格もそれに比例します。以下に、バッテリーの容量に応じた概ねの価格を掲載させていただきました。
バッテリー容量 | 参考価格 |
---|---|
6.0Ah〜8.0Ah | 約30,000円〜 |
13.0Ah〜16.0Ah | 約35,000円〜 |
20Ah〜 | 約40,000円〜 |
上記の電動アシスト自転車のバッテリー価格はあくまで目安です。
メーカーや販売店、通販サイト、またバッテリーの型自体などにより価格は異なります。
各メーカーや通販サイトなど調べましたが、電動アシスト自転車のバッテリー自体は、35,000円前後の価格のものが多い印象です。
ただし、バッテリー容量の違いによっては10,000円以上価格に差が出るものもあるので、バッテリー交換時は普段乗る距離や利用頻度などを考慮しながら選ぶようにするのがおすすめです!
電動アシスト自転車のタイヤ・ブレーキの修理工賃目安
一般的な自転車(軽快車)と電動アシスト自転車関係なく、修理依頼が多いのがタイヤパンクやブレーキ関係です。
ただ電動アシスト自転車の場合、普通の自転車の修理工賃と均一になっていない場合があります。
こちらもメーカーや車種、販売店などにより異なりますので参考価格となっております。
以下に、タイヤ関連の修理工賃の目安を掲載いたします。
修理項目 | 参考価格 |
---|---|
パンク点検 | 300円〜 |
パンク修理(1ヶ所) | 500円〜1,000円 |
タイヤチューブ交換 | 5,500円〜 |
ブレーキワイヤー | 800円〜1,500円 |
ブレーキシュー | 500円〜800円 |
上記のように、1、2カ所程度のパンク修理なら少額で済みますが、チューブ交換等になると費用がそれなりにかかってきます。
普段電動アシスト自転車を利用していて違和感を感じたら、販売店などでお早めに点検、または修理してもらうのがベストです。
この記事のまとめ
ここまで電動アシスト自転車の主なメンテナンスやおおよその修理費用に関して解説させていただきました!
メンテナンスに関しては、もちろんこれら以外にもチェーンの注油や張り具合の目視点検など、チェック項目はいくつかあります。
自転車に乗る前や走行中にブレーキやタイヤ、ギアチェンジなどで異変を感じたら、お早めに自転車販売店などで点検してもらうことがオススメです。