知っておくと安心?電動アシスト自転車の盗難補償まとめと防犯対策

普段自転車や電動アシスト自転車を利用されている方で、盗難補償や防犯のことなどは購入時の説明だけであまり気にしていなかったり、忘れていたなんて方多いのではないでしょうか?
一般的な自転車の盗難被害であれば、自転車本体やサドルの盗難、電動アシスト自転車であればバッテリーを盗まれることも多いんです。
私個人の話ですが過去にスポーツバイクタイプの自転車を盗まれてしまったという辛い経験があります(汗)
皆さんも過去に学生の時なんかはとくにこんな経験あると思うんですよね。
一般的な自転車だけでなく、電動アシスト自転車も盗難被害への万一の備えとして、パナソニックやブリヂストンにはメーカーによる盗難補償が無料で用意されています。
今回は各メーカーによる電動アシスト自転車の盗難補償や、最低限自分でやっておきたい防犯・盗難対策について紹介していきます。
電動アシスト自転車などメーカーによる安心の盗難補償制度
パナソニックやヤマハ、ブリヂストンの各メーカーには万一の時のために、盗難補償制度(盗難補償優遇制度)が用意されています。
その特徴として大きいのが、主要メーカーいずれの盗難補償制度も無料で加入できるところなんです。年会費なども要りません。
各主要メーカーの補償内容として共通しているのは、補償制度の適用期間が自転車購入時から3年以内ということです。
補償金額はメーカーによって年数や商品、また組み立て料金など微妙に違うところがありますが、特段大きな差があるわけではありません。
それでは、各メーカーの電動アシスト自転車・自転車の盗難補償優遇制度について解説していきます。
パナソニックの盗難補償優遇制度のサポート内容
パナソニックの自転車の盗難補償優遇制度のサポート内容について紹介していきます。パナソニックの盗難補償制度の詳細については公式サイトに掲載されていますので確認してください。
以下、パナソニックの電動アシスト自転車3年間盗難補償優遇制度の内容です。
盗難補償優遇制度の内容
盗難された電動アシスト自転車本体価格(メーカー希望小売価格)の30%、及び組立手数料4,000円で、盗難車と同じタイプの新車購入が可能です。
※上記補償金額は税別価格となります。
盗難補償の対象となる条件
- ご購入時に「ご愛用者登録」を完了されていること
- ご購入日から3年以内の電動アシスト自転車であること
- 盗難日より90日以内に申請されている場合
- 盗難された自転車が防犯登録されている自転車であること
盗難補償のお申込み時に必要な物は下記になります。
- 盗難被害にあった証明となるもの(盗難届出証明書など)
- 盗難された電動アシスト自転車のキー3本
- 盗難された電動アシスト自転車の保証書
補償期間が過ぎているものはもちろん、施錠忘れの過失による盗難の場合などは補償対象外となってしまうので注意が必要です。
その他盗難補償のお申込み方法や詳細など、下記の公式サイトからご確認ください。
ヤマハの盗難保険制度のサポート内容
ヤマハの電動アシスト自転車(PAS/YPJ)の盗難保険制度のサポート内容について紹介していきます。
ヤマハの盗難保険制度の詳細については公式サイトに掲載されていますので確認してください。
以下、ヤマハの電動アシスト自転車(PAS/YPJ)の3年間盗難保険の内容です。
盗難補償制度の内容
盗難された自転車本体価格(メーカー希望小売価格)の30%(1年目及び2年目)、または50%(3年目)の金額で、同型車の新車のご購入が可能です。
※別売りの付属品などは補償対象外です。
盗難補償の対象となる条件
- 専用の「製品保証登録(兼盗難保険)」のページよりご登録いただいていること
- ご購入日から3年以内の電動アシスト自転車(PAS)であること
- 盗難された自転車が防犯登録されている自転車であること
その他盗難補償のお申込み方法や詳細など、下記の公式サイトからご確認ください。
ブリヂストンの盗難補償制度のサポート内容
ブリヂストンの自転車の盗難補償制度のサポート内容について紹介していきます。ブリヂストンの盗難補償制度の詳細については公式サイトに掲載されていますので確認してください。
以下、ブリヂストンの電動アシスト自転車3年間盗難優遇制度の内容です。
盗難補償制度の内容
盗難された電動アシスト自転車本体価格(メーカー希望小売価格)の30%の金額を補償いたします。
※上記補償金額は税別価格となります。
※充電器やオプションパーツは補償対象外
盗難補償の対象となる条件
- ご購入日から20日以内に「購入者オンライン登録」または盗難補償カードをご郵送いただいたお客様
- ご購入日から3年以内の電動アシスト自転車であること
- 盗難された自転車が防犯登録されている自転車であること
ブリヂストンの盗難補償のお申込み時に必要な物は下記になります。
- 盗難被害にあった証明となるもの(盗難届出証明書など)
- 盗難された電動アシスト自転車のキー3本
- その他ブリヂストン指定の書類など
その他盗難補償のお申込み方法や詳細など、下記の公式サイトからご確認ください。
これらの盗難補償の注意点としては、電動アシスト自転車購入時に取扱説明書などと一緒に同封されている「保証書」や「キー3本」などを、紛失しないようにしておくことです。
万一、購入した電動アシスト自転車が盗難された時のことも考え、大切に保管しておきましょう。
【補足】子供乗せ電動自転車なら傷害保険サポートもあります
この大手3社メーカーには盗難補償のサービスだけでなく、1年間無料の傷害保険サポートもあるんです。
注意が必要なのは、子供乗せ対応の電動アシスト自転車に限られるということです。
例えば、パナソニックであればギュットシリーズの子供乗せ自転車であるなど、メーカーごとに車種の指定があります。
下記リンクに子供乗せ電動自転車の傷害保険サポートについて解説していますので、ご参考にしてくださいませ!
念のためこちらもご紹介!メーカー以外の盗難補償サービス
このように国内主要メーカーであるパナソニック、ヤマハ、ブリヂストン側で盗難補償を無料オプションで用意されているため、基本的には自転車販売店などで独自の盗難保険やサービスを用意していません。
しかし、「cyma(サイマ)」や「サイクルベースあさひ」などの自転車専用の通販サイトでは、追加の有料オプションの中の一つとして、盗難補償のサービスが用意されています。
以下に、「cyma(サイマ)」、「サイクルベースあさひ」、「イオンバイク」のサポートについて簡単に解説していきます。
cyma(サイマ)の盗難補償サービス
サイマでは電動アシスト自転車や自転車購入時に、月額500円で加入できる安心パックサポートがあり、その中に盗難補償のサービスが含まれています。
補償内容としては、サイマで購入した自転車が盗難された場合、本体価格の最大50%(上限20,000円)を補償してくれます。
購入した時期によりサービス内容が違うので、詳細などcyma(サイマ)の公式サイトから確認するようにしてください。
サイクルべースあさひの盗難補償サービス
サイクルベースあさひでは、自転車総合保証サービスの「サイクルメイト」の特典の一つとして、自転車盗難補償があります。
サイクルメイトへの加入料は、自転車本体の購入価格により変わり、最低3,000円(税込)から加入が可能です。
盗難補償の内容として、補償期間は3年間で、サイクルべースあさひで購入した自転車が盗難された場合、本体価格の最大50%を補償してくれます。
こちらの特典・サポートの内容の詳細は、サイクルベースあさひ公式サイトの「サイクルメイト」より確認してください。
イオンバイクの盗難補償サービス
イオンバイクには、新車購入当日にのみ加入出来る「自転車安心パック」というサービスがあります。
こちらのサービスへの加入料金はイオンバイクの店舗にて確認する必要がありますが、あんしんパックの保険内容の一つに盗難補償が付帯されています。
盗難補償の内容として、イオンバイクにて購入した自転車本体価格の最大80%を補償してくれます。
補償期間は、「あんしんパック3年型」のタイプへの加入であれば3年間、「あんしんパック」への加入であれば2年間となります。
こちらのサービス内容の詳細に関しては、イオンバイク公式サイトの「あんしんパック」より確認してください。
実は少ない?保険会社が提供する自転車盗難保険をいくつか紹介
大手メーカーだけではなく、自転車専門の通販サイトにもある盗難補償ですが、自転車保険の方はどうなのでしょうか?
ここ近年全国的に努力義務であったり義務化が少しずつ見受けられる自転車保険ですが、一般的に自転車保険には盗難補償が付帯されていないものが多いんです。
ちょっと意外かな?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、メーカー側で無料されている電動アシスト自転車の盗難補償があることなどの理由から、そもそも独自の自転車盗難保険というものを提供している保険会社は少ないんです。
主な国内の自転車盗難保険は下記の通りです。
- ちゃりぼ(全車種対応)
- ZuttoRide(全車種対応)
- すぽくる(スポーツバイク限定)
この他にも自転車盗難保険はいくつかありますが、ご覧いただいて分かるように、「すぽくる」のようなMTBやロードバイクといったスポーツバイクなど車種限定といった盗難保険も多いです。
ですので今回、この「ちゃりぼ」と「ZuttoRide」の2つの自転車盗難保険の主な特徴について紹介いたします。
なお、スポーツバイクに特化した自転車保険や盗難対策は、下記の記事にまとめていますので、クロスバイクやロードバイクユーザーの方は是非参考にしてください。
ちゃりぼの自転車盗難保険について
サービスロゴがポップで可愛らしい「ちゃりぼ」は、ジャパン少額短期保険株式会社が運営しているインターネットお申込み限定の自転車保険です。
その自転車保険のプランの一つに、万一の盗難対策として加入出来る自転車盗難保険があります。加入できる条件としては、自転車購入後1ヶ月以内でなければなりません。
ちゃりぼの自転車盗難保険の特徴は以下の通りです。
- 車種(軽快車・電動アシスト自転車・スポーツタイプなど)を問わず加入可能
- 予算に応じて補償プランを設定できる
- 補償期間を1年間、または2年間と選択できる
- 個人売買を除いた、新車や中古車関係なく加入可能
- 車体だけでなく後付けパーツも補償対象
その他、ちゃりぼの自転車盗難保険の詳細については、公式サイトをご確認ください。
ちゃりぼの自転車盗難保険
ZuttoRideの自転車盗難車両保険
ZuttoRide少額短気保険株式会社が運営している自転車の盗難、または損傷の保険です。
加入できる条件としては、自転車購入後の90日以内となっています。
ZuttoRideの自転車盗難保険の主な特徴は以下の通りです。
- 車種(軽快車・電動アシスト自転車・スポーツタイプなど)を問わず加入可能
- 自転車の購入金額1万円から加入可能
- 補償期間を1年間、または2年間と選択できる
- 個人売買を除いた、新車や中古車関係なく加入可能
- サイクルコンピューターなども補償対象
その他、ZuttoRideの自転車盗難保険の詳細については、公式サイトをご確認ください。
ZuttoRideの自転車盗難車両保険
盗難被害は少ない?それは電動アシスト自転車ならではの理由があるから
ここまで各メーカーや自転車専門の通販サイト、保険会社の盗難補償に関して紹介してきましたが、実は電動アシスト自転車の盗難被害って一般的な自転車と比べて極端に少ないです。
ここまで盗難補償の話をしておいて何を考えているんだと思った方もいると思いますし、高価なものだから盗まれやすいのでは?となりますよね。
それには以下のような電動アシスト自転車ならではの理由があるからなんです。
- バッテリー充電時に専用の充電器を必要としなければならない
- 電動アシスト自転車の施錠機能そのものが頑丈であること
- バッテリーなしでも自転車本体が重いという事情から
自転車の盗難被害で多いのが、短距離を走行した後の乗り捨てです。なので、バッテリーの付いていない電動アシスト自転車はただただ重いだけなので、その不便さから盗難されにくいということです。
とくに子供乗せ対応の電動アシスト自転車に関してはチャイルドシートが付いているので、盗難率は非常に低いようです。
ただ、電動自転車の盗難率が低いと聞くと安心するかもしれませんが、被害件数がゼロというわけではありません。
困ったことに、中にはバッテリーだけ盗まれたり、自転車本体ごと盗まれたりすることもあるので注意しなければなりません。
もしもの時のことを考えると、やはりメーカー付帯の補償サービスへの加入がおすすめです。
盗難被害にあわないために!電動アシスト自転車の防犯対策
電動アシスト自転車の補償対象の年数は3年となっているので、それ以降に盗難被害にあった場合は当然ながら全て自己負担しなければなりません(泣)
一般的な自転車と違いかなり高額な買い物ですから、絶対避けたいところですよね。
いくら被害は少なくても、通勤や通学などで電動自転車を毎日利用されていれば、ある日突然盗難にあうなんてことも運が悪ければあり得るわけです。
では実際にどのような盗難対策が適切なのか、どなたでもできる基本的な盗難防止対策は下記の2点です。
- 自転車本体からバッテリーを外して管理する
- 施錠時は二重ロックがおすすめ
電動自転車であれば盗難対策の基本!停車時はバッテリーを外す
電動アシスト自転車で一番重要かつ、最も狙われやすいパーツがバッテリーなんですよね。リチウムイオンバッテリーはそれ単体だけで何万円とする価値のあることから、盗まれる可能性が高いんです。
バッテリーロックという機能もありますが、一番の防犯対策としては、バッテリーを取り外しての管理がおすすめです。
ちょっと手間と感じるかもしれませんが、防犯ブザーやカメラが設置されていない駐輪場などを長時間利用されている方はとくに、停車後は一旦バッテリーを外しての保管がいいかもしれません。
停車時は二重ロックを推奨いたします
一般的な自転車でも言えることですが、駐輪時は二重ロックがおすすめです。
電動アシスト自転車の場合重量があるので、ロックを外されなければ持ち運ばれにくいと考えられます。
また、停車場所によっては地球ロックして固定することも盗難対策としてより効果的です。
なお、自転車におすすめの鍵については下記の記事にてまとめていますのでご覧ください。
【補足】基本というより義務ですが、防犯登録は忘れずに!
電動アシスト自転車・自転車購入時は、その自転車の防犯登録が義務となっていますが、盗難対策ともいえます。
万一、盗難被害に合った場合は、その自転車が盗難自転車情報としてすぐさま登録し、防犯登録番号などが警察のデータベース上で共有されるので、自転車の発見に役立ちます。
逆にこの防犯登録をしていなければ、メーカーや特徴だけで所有者としての情報が少なく、盗難された自転車が戻ってくる可能性が更に低くなってしまいます。
そればかりか、冒頭で記述したパナソニックなどメーカーによる3年間の盗難補償などその他サポートを受けることができなくなってしまい、デメリットしかありません。
防犯登録は自転車販売店などで受付してくれるので、電動アシスト自転車や一般自転車の購入時は必ず登録作業を済ましておきましょう。
この記事のまとめ
以上、電動アシスト自転車の各メーカーによる盗難補償サービスと、自分で出来る防犯対策について紹介いたしました。
電動自転車の盗難率は一般的な自転車と比較して低いようですが、いつどこで何が起こるか分かりません。
3年間の盗難補償サービスは万一の備えとして加入しておくのがいいかもしれません。